きょうのBL、これ読んだ。

BL書評ブログ。BL漫画、BL小説の読書感想文。作中のストーリーに触れていますのでネタバレ注意です。

きのう何食べた? 2巻 よしながふみ 食べるは幸せ。今回はグルメ本。

よしながふみさんの「きのう何食べた?」の第2巻。

こちらの作品は大人買いをし、手元に9巻まであるのでレビュー記事が続く予定です。あ、でも、ちょいちょいBL作品を挟んでいきます。読後本、積み本がやまほどあって部屋の床を占拠しています( 一一)追いつかない。

 

紙バージョンの発売は2008年11月21日です。 

 

では、ここからネタバレ感想です。 

 

 内容紹介
ほうれん草入りラザニヤ、グリーンアスパラのからしマヨあえ、鮭のみそホイル焼き、セロリと牛肉のオイスターソース炒め、かぼちゃと豚肉のカレーうどん、黒みつがけミルクかんてんetc.……

 

登場人物

筧史郎 弁護士 43歳 、通称:史郎、シロさん、(ちなみにネコ、本人曰く、どっちかっていうとネコってくらい)

矢吹賢二 美容師 41歳 通称:ケンジ

 二人はゲイのカップルで一緒に暮らしています。料理担当は史郎。ケンジも時には手伝う。

 

1巻は史郎の仕事や生活を通して人生の有り方みたいなのに触れられていたけど、今回は一冊まるまるグルメ本って印象が強かったです。

基本一話完結でストーリー性はないのですが、大きな流れとしては、史郎とケンジの昔の男の話や史郎の家族の話、同僚の話など、掘り下げられていました。ケンジの家族の話はまだ触れられておらず、謎です。今後、巻数が進めば話題があがることでしょう。

 

では、気になった点の感想を述べます。

 

史郎は白菜の使いきりでゆずびたしって言うのを作ってたけど、ゆずを使うと味が上品で美味しそう! 私は醤油マヨで食べちゃうから、美味しんだけど見た目が残念になるのよね。この白菜のおひたしもきちんとした料理なんだね。ゆでただけのテキトー料理だと思ってたよ……。

 

納豆は副菜になるんだって驚いた! ごはんに乗せるふりかけ的な存在かと思ってた。小鉢に入れれば、きちんと一品なんですね。ちなみに納豆にはソースを掛けて食べる派なんですけど、今までソース派の人に出会ったことがない。ソース派の人はいますか?

 

ケンジの友人、ヒデくんは何故、お金を貸さなかったのか?! これ、知りたいんですけど――。

ヒデくんは遅刻魔です。しかし、ケンジはヒデくんが遅刻しても責めることはありませんでした。ある時、二人で映画を見ることになりました。けれども、ケンジはうっかりチケットを忘れてきてしまう。チケットを買うにも財布には千円しかないのです。上映開始時間が迫ってて、ケンジはヒデくんにチケット代を「貸して」と頼みます。それに対して、ヒデくんは「ヤダ」って頑なに拒むのです。

この回のお話では、どうしてお金を貸さなかったのか、っていう答えはなく。オチのない話(結論が出ない話ってのかな?)を延々と語られて、史郎は怒らなくなったっていう話でした。

 

新鮮な腸が見つからないっていうのは勉強になりました。

史郎の父親が食道ガンになり、手術をすることになりました。食道ガンの手術は、普通は胃をそのまま引っ張って食道の代りにするのだけど、胃潰瘍で胃を取ってしまった場合は腸を切り取って、それを食道の代りにつなげるのだそうです。そのため、新鮮な腸が必要になるんだそうです。

その日の夜、家に戻って来た史郎はケンジに状況を伝えるんだけど、あっけらかんとしてて冷蔵庫から食事を取り出しながら「新鮮な腸が見つからなくってさ~」って言います(笑)史郎から発せられると料理でもしているようなセリフですね^^

 

あ、そうそう。思い出したこと一つ。ずいぶん前の話です。アメリカのお話だったと思う。アメリカ人の女性が辞典ぐらい分厚い有名な料理のレシピ集を毎日作るのを実践した話があって、それを思い出しちゃった。私も「きのう何食べた?」を全巻読破して、史郎の料理を真似ようかしら。そしたら、少しは料理できるようになるかな。

 

ごちそうさまでした♪

 

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