不浄の回廊 夜光花 西条君は俺が守る!
夜光花さん、コンプリート企画を絶賛実行中です!
夜光花さんのお話が好きだと言っているわりに読めていない本が多いという(笑) 特にシリーズものが読めてないです。
「不浄の回廊」を読みました。
「二人暮らしのユウウツー不浄の回廊2」という題名で続編が出ている作品で、大変人気があるお話のようですね!なのに読む機会がなかったのは何故かいな、って感じですが(^^;)
この度、入手しましたので、さっそくレビューします。
以下、ネタバレ
内容紹介
中学の頃から想い続けた相手は、不吉な死の影を纏っていた―。霊能力を持つ歩が引っ越したアパートで出会った隣人は、中学の同級生・西条希一。昔も今も霊現象を頑なに認めない西条は、歩にも相変わらず冷たい。けれど、以前より暗く重くなる黒い影に、歩は西条の死相を見てしまう。距離が近づくにつれ、歩の傍では安心して眠る西条に、「西条君の命は俺が守る」と硬く胸に誓うが…。
黒い影を背負ったクールな性格の西条君(攻め)と霊能力を持った歩(主人公・受け)のお話です。
話は中学時代から始まります。中学の同級生の西条君は背中に黒い影を背負っています。それは霊的ななにかです。
歩は父親が拝み屋という職業の家系に生まれ、歩自身も霊能力を持って生まれてきました(一時は失われていたのだけど、能力が復活します)歩は西条君の黒い影の正体を探ろうと力を使うんだけど、西条君の持つ黒い影の力が強すぎて、逆に霊に憑依されてしまい、そのまま気絶してしまう。そして、歩は学校に行くことが出来なくなり、高校も行けず、父の手伝いをし、俗世と離れた生活を送るようになる。
時は流れ。歩、24歳。「社会生活を見に付けろ」父親から言われ、家を追い出され、アパートで一人で暮らし、コンビニバイトで社会生活を身に付けることになる。
偶然にも、そのアパートの隣に暮らしていたのは、中学の同級生の西条君だったのです!西条君は中学時代もカッコよかったけど、いい男に成長し、女性には困らない感じに成長を遂げている(笑)おまけにいい大学を卒業し、現在は塾の講師をやっているのです。
しかし、西条君は女に冷たく、扱いがひどいのです!やれる女がいいって言い切っちゃう。再会したときも、アパートの薄壁から聞こえてくる最中の声がします。その時は女の匂いが駄目でエッチなことが出来なかったとのことですが(笑)
この匂いという点が西条君の重要ポイントです。歩は男だけど合格しちゃうんですね~。で、二人は歩が作ったごはんを食べるような関係になったときに「俺にキスしてみろ」って西条君が言っちゃうんですね(笑) そこから二人はエロイ関係に(笑) 経験のない歩のとんちんかんな発言には思わず笑ってしまいます。
このあと、なんだかんだ言って、西条君は歩の体にハマって行きます。夜光花さんの作品らしく、エロが長くて、なんでだかしんねえけど、おまえの体、気持ちいいじゃん。もう一回やらして、ってな展開です。夜光花さんのこのエロ展開は大好きです!
とまあ、色々と緩い西条君ですが、たくさんの女性から恨みを買っています。なかでも、キリエという貞子風の女から恨み(執念のような一方的な愛?)を買い、命を狙われています。生霊があたりをうろつき、西条君に死相が出ているんですね。なお、西条君の黒い影の正体は先祖代々から呪われているもので、簡単には払えないもののようです。なので、今回はキリエをなんとかしようって歩は立ち上がります。
西条君は死なせないってね。だけど、まだ父親のような偉大な霊能力者と言えない歩は、気持ちや行動が空回り。鬱屈した気持ちが溜まっていってしまいます。歩は逆に取りつかれてしまい、貞夫と化してしまいます(一日中、西条君を見はってます)霊の噂により、父親が駆けつけ、間違った方向に進んでしまった歩に喝を入れます。
正気に戻った歩は、西条君にごめんねって正直に話す。西条君は霊的なものは全く信じない人でそういった話を聴くのは完全にNGな人です。歩の父親の職業や霊的なものとかを洗いざらい話します。
西条君、歩のことをうぜえとか、きもいとか言うんだけど。歩のことはなんでだか気に入っているみたい。もちろん平常時には絶対に口にしません。その分、エロは濃厚です(笑)
この後、キリエのこともきちんと対峙して、キリエに向かって西条君は運命の相手はこいつ(歩)だから、おまえは諦めろって言います(笑) 歩、良かったね(´-`*)
運命の相手ってのもその場限りの言葉じゃなくて、歩に命を助けられてるんですよ。二回も。今回のネタバレでは触れていませんが。
一巻のラストで一緒に住むかって誘われ、二巻では一緒に生活をしているところからスタートします。すでに読後のため、次回感想を書きます。
題材はホラーなんですけど、ところどころにぶはっって笑える部分があって面白い作品でした。
ごちそうさまでした♪