大事なことなので、二度。 黒岩チハヤ 同級生もの。デリカシーのない攻めにやきもきします。
黒岩チハヤさんの「大事なことなので、二度。」を読みました。「ましたの腐男子くん」、「孤独な鷹は人恋しくて」と一緒に購入しました^^
タイトルが好みです。
気が付かなかったけど、表紙に英語タイトルが明記されていますね。
Because this is the most important thing.って。
さっそくネタバレ感想に入ります。
内容紹介
ちょっぴりデリカシーに欠けるサラリーマンの竜二とゲイのバーテンダー友也は学生時代からの親友同士。
昔から「竜二は好みじゃない」と宣言されていたし、このまま二人の友情は揺るがないはずだった。
だけど、彼女にプロポーズを断られ酔い潰れた夜、「結婚しなくてよかった」と切なげな表情で友也が頭をなでてきた。
思わずその手に欲情してしまい―――!?
竜二って少年漫画の主人公タイプです。デリカシーのない言葉を言って、ばちんってビンタを喰らっちゃう。だけど、芯は強くて、竜二から発せられる言葉は知らず知らずのうちに相手を救う、あるいは揺さぶる。そんな男です。
一方の友也は優しくて本音を隠しちゃうタイプ。男であるから恋人にはなれないけれど、親友でもいいから傍にいたいって覚悟を決めちゃっている。
二人は同級生同士で社会人になったいまでも交流があるお友達です。友也がゲイであることは竜二のみに打ち明けています。でも、友也から竜二は好みのタイプじゃないから、と告げられており、清い友人という関係なのです。
振られて慰められたことがきっかけで、竜二は友也のエロイ妄想を抱くようになり、欲情するようになります(要約し過ぎですか?)
友也に優しくしたい、守りたいという気持ちは学生時代から変わらず持っており、無自覚に友也の気持ちを掴んで離さないんです。でも、欲情は中途半端!友也の体をさわるだけだったり、一人で抜いてしまったり、と―――。おまえ、友也の全てを奪っちまえよ~と読者は思うはず(笑)
竜二は、セーブしきれない欲情をぎりぎりのところで寸止めしてるんですよ。でも、それは気持ちが追いついていないからなんです、きっと。どうして欲情しちゃうのか、竜二はわかっていないんです。ほんと、鈍感。
友也も友也で竜二を好きなことは絶対に言わないし。さっさと言ってしまえよーって読者は思うはず(笑)でも、長年のつきあいから、竜二はノンケで彼女が出来れば自分から去っていく、元通りの親友になると思っているのです。
当然、この二人はくっつくんだけど。そのきっかけが私は腑に落ちない。もっと良い展開があるでしょって思いましたね( 一一)
急すぎでしょってな展開で友也が働くバーで別人に成りすましたことがきっかけにより、竜二と友也は結ばれるんです。最初のエッチも変装のかつらをかぶったままだし、なんだかな~。竜二は友也だってわかってしてるけどね。。。結ばれる前に心がくっつくほうがスッキリすると思いました。
はあ、前半の焦らし展開が良かっただけに、最後の最後でづっこけた感じがします。ちょっと未消化気味です。