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きょうのBL、これ読んだ。

BL書評ブログ。BL漫画、BL小説の読書感想文。作中のストーリーに触れていますのでネタバレ注意です。

ジェラールとジャック よしながふみ 貴族による遊び。翻弄される平民、ジェラールの過去。(3)

BL漫画 よしながふみ

よしながふみさんの「ジェラールとジャック」。

ジェラールの過去編から続きを書いていきます。

 

ジェラールとジャック (白泉社文庫)

ジェラールとジャック (白泉社文庫)

 

 

ここからネタバレ感想に入ります。

 

若かりし頃のジェラールは、まだ眼帯をしていません。

パリで苦学生として勉学に勤しむ一方で、貴族の女ナタリーにゾッコンです。お金も地位もないけれど、ナタリーと結婚したい、と本気で求婚します。「愛している」とナタリーにプロポーズをするのです。愛、愛、愛、とナタリーは三度も繰り返し、なんて新鮮な言葉なの、って驚くんです。

時代背景をよくわかっていない私からすると、どうして驚くの? ってことです。ジェラールは平民で、ナタリーは貴族。 貴族は政略結婚が通常だったから、ということでしょうか。恋愛が新鮮だったのですね。さらに貴族の間では男遊び、女遊びはたしなみの一つという考えもありました。

ナタリーにはラウルという子爵を筆頭にジェラール以外につきあっている何人もの恋人がいるし、結婚してもその関係は止めない。貞淑な妻になんてならないと宣言するのです。それに対して、ジェラールは貴族のような「寛大な夫になる」と言い、二人は結婚するのです。

やがて、子供を授かるのですが死産だったとナタリーから告げられます。ジェラールは酷く悲しみます。一方のナタリーは子供を生むなんて自分の体型を崩すだけじゃない、とひとつも悲しんでない様子。そして、ナタリーの提案により、少しの間、一緒に暮らしていた小さなアパルトマンから実家で暮らしたいと言われます。

ある時、ジェラールは喜んで帰宅します。小説家志望であったジェラールの小説を出版できるようになり、それをいち早く告げたいと思ってのことでした。しかし、ナタリーの家に向かったが、先約がいました。貴族のラウルでした。そして、ナタリーから、また提案が。

 

――ねえ、いっそ三人で楽しむのはどう? って。

 

悪魔のささやきですよ、まったく。

 

銀髪に青い瞳の美しいジェラールと金髪の美女を抱きたいと思わない、ラウル?

 

そうラウルに持ちかけるのです。

 

ナタリーに心を奪われているジェラールは断ることを知りません。三人はベッドで抱き合います。ジェラールは二人に愛撫され、流され、ラウルを受け入れるのです。

その後、この関係は続いていきます。官能小説家としての生活をスタートさせた一方でナタリーは自分から離れて行きます。ナタリーのいない日に家にやってきたラウルはナタリーなしでも、ジェラールを抱きたいと申し出てきます。もちろん、ジェラールは一喝します。

 

――おまえの薄ぎたない一物なんかをはめさせるかよ。って(笑)

 

あっさりとラウルは引き下がります。ナタリーを愛するなんて、馬鹿げたことだ、と言い残して。

ナタリーと結婚して9年目の冬。ラウルの妻が亡くなります。その葬儀に参列するため、ジェラールとナタリーはラウルのお屋敷へと向かいます。そのとき、かつてナタリーの実家で次女をしていた小間使いの女を見掛けるのです。なぜ、ラウルのお屋敷で? とジェラールは疑問を頂きます。

その夜、不道徳にもラウルとナタリーは、葬儀が行われた夜に逢引をしています。それもナタリーの自室にラウルを呼び込み、二人で仲良く帰宅します。そこにジェラールは待ち伏せをしているのです。早く出ていってよ、とナタリーは言うのだけど、ジェラールはナタリーに問いただすのです。

小間使いの女がなぜラウルから大金を得ているのか、と。ナタリーは、「あの女が言っていたことは全部嘘だ」としらばっくれますが、口を開いてしまったことがジェラールの確信をつかせてしまいます。その茶番を見させられたラウルは呆れて真実を告げてしまいます。

なんと、ナタリーの身ごもった子供はまだ生きていて、病気に掛かったのでラウルからお金を得ていたとのことでした。しかも、その子供は黒い瞳に黒い髪の毛。銀髪の青い瞳を持つジェラールの子どもではなく、ラウルの子どもであるのは明らかだったのです。

生まれた子供を捨て、男遊びに身を投じているナタリー。これを知ったジェラールは怒り心頭でした。堪忍袋の緒が切れたということです。ジェラールは、ナタリーに力任せに詰め寄ります。身の危険を感じたナタリーは、火かき棒を手にして、勢いよく振り上げます!

無残にも、ナタリーが振るった火かき棒はジェラールの左目に当たってしまいます。血が流れ落ちる左目を抱えて、ナタリーに向かって言います。

早く出ていけ。今はどこへなりとも行くがいい、いつか必ずお前を探し出して殺してやる…と。ナタリーは足早に身支度を整えて、ジェラールの元から去ります。

 

そして、子供の存在を知ったジェラールは、子供の元へと向かいます。黒い髪に黒い瞳。自分の子どもではないのは明らかなのに、自分のことを父様だよ、と言い聞かせます。しかし、この子どもは病気でわずか二週間ほどでなくなってしまいます。

 

ジェラールの過去編はこのような感じです。

長い~。やっぱ、腐れ脳だからか、ラウル×ジェラールに萌えるんだよね。ラウルが貴族バカ&下半身だらしないダメ男だってわかってるんだけど。ラウルと交わるときの嫌そうな顔をしたジェラールがなんとも言えない良さを出しているんだよなぁ。

 

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