きょうのBL、これ読んだ。

BL書評ブログ。BL漫画、BL小説の読書感想文。作中のストーリーに触れていますのでネタバレ注意です。

いただきます、ごちそうさま 倉橋トモ 新年初レビュー。本年もよろしくお願いします!

あけましておめでとうございます。11月にブログを始めて、まだ少ししか経っていませんが今年もたくさんのBL作品に囲まれて読み続けられて行けたらいいなと思います。

 

2016年、初レビューする作品は倉橋トモさんの「いただきます、ごちそうさま」です。倉橋トモさんは初めて読む作家さんです。

 

いただきます、ごちそうさま (花音コミックス)

いただきます、ごちそうさま (花音コミックス)

 

 

最初に受けた印象ですが。絵の感じがおげれつたなかさんに少し似てるかな? 倉橋トモさんとおげれつたなかさんはデビューはだいたい同時期なのかな? あ、でもご本人のアイコンが秀良子さんっぽいです。 

 

それではここからネタバレ感想に入ります。

 

 

シェアハウスに住む4人、2組のカップルのお話が収録されています。まずは表題作の感想を書きます。

 

キラキラ系19歳男子の遠野春と31歳料理人でシェアハウスの大家さんのヒロト(主人公)のお話。

仕事の帰り道、ヒロトは行き倒れてる春を見つけ、声を掛ける。目を覚ました春は、寛人を一目見て「天使だ」とよくわかんない感想を述べて、再び倒れてしまいます。

仕方なく、ヒロトは春を自宅に連れ帰ります。そして、手料理を振る舞います。料理人であるヒロトの本領発揮ですね。がっちりと春の胃袋を掴みます。ごはんを美味しく食べる春や素直にお礼を言う春を見て、年がいなく、ヒロトはときめいちゃいます。そう、ヒロトはゲイです。しかし、春は同棲していた彼女に振られたばかりのノンケ。

 

彼女から住んでいた家を追い出された春はシェアハウスで一緒に住むようになります。春は初っ端から、ぐいぐい来ます! 若いって素晴らしい! ノンケだったのに、ヒロトに向かって「好きになっちゃった」と告白。そして、キス。手が早い!春は付き合ってって迫るんだけど、ヒロトは「それは困る」と断ってしまいます。これは過去の恋がトラウマになっているようです。

 

端から見れば、この二人は完全に惹かれ合って、簡単にくっつきそう。春もノンケだけど、ヒロト大好き臭がプンプンですしね。しかし、なかなかくっつかないんです。

 

そこで良いスパイスになっているのが。同じくシェアハウスで暮らす耕太の存在です。耕太の容姿がタイプ過ぎる!!ここでも脇役に走ってしまう悪い癖が出てますね。耕太は黒髪に眼鏡で口が悪いけど、仲間思いの良い奴なんですよ~!耕太は別のお話で、同じくシェアハウスで住むカメラマンの陸とカップルです。

 

春は、耕太にやきもち焼いたり、春のお店に毎日行ったり、と好き好き攻撃をします。そんな中、耕太と陸がキッチンでいたしているところを目撃し、覗き見ています!そこに「何やってるの?」と呑気に現れるヒロト。 二人のいちゃいちゃを見て、春は影響を受けちゃうんですね~。若い!そこで春は言っちゃうんです。気が付かないうちにヒロトのトラウマをえぐる言葉。

 

男同士でやってるところを見て、「ホントに出来るんだ…」って。

 

ヒロトは過去の恋愛に傷ついています。それで春を拒むんだけど、春はぐいぐい来ます。逃げ腰のヒロトと追いかける春は良いコンビですね~。 少し距離を置いたヒロトは春が自分の中で大きくなっていることに気付き、二人は晴れて付き合うことになります!

付き合っても、すぐにエッチまでは到達せず。過去の恋が邪魔をします。昔の男が登場します。でも、ヒロトの気持ちは揺れ動くことがなく、しっかりと気持ちが春に向かっていることを確信していることに気付き、大丈夫でした。

 

春は一目惚れだし、ヒロトも同じかな。出会って付き合うまで、わりと順調だったので、結ばれた後の続きが読みたいですね~。

 

後半は、耕太と陸の話でした。付き合うまでの話や耕太の意外性というのかな? そういった話。若いころの耕太は、春に似ていると耕太が分析しています。うむむ、その頃の耕太は今みたいなクールなキャラじゃなかったんですね~。 

 

書下ろしのヒロトの悩みを打ち明けるところは面白かったです。

 

では、ごちそうさまでした♪

 

 

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