初恋を処方する方法 ウノハナ 切ない再会ラブ。女子力高い男子が登場するよ。
こんにちは。
不憫系男子を書かせたら右に出るものはいないと私が勝手に思っているウノハナさんの「初恋を処方する方法」を読みました。
こちらの作品、一冊まるまるっと表題作で、通常よりも分厚くなっていますので読みごたえがあります。じっくりと読みたいって人におススメです。
ウノハナさんの書く話は切ないけど、ラストにはしっかりとハッピーエンドっていうイメージです^^
続きから、ネタバレ感想に入ります。
内容紹介
高1の夏、野球部の先輩で初恋の相手、松田祐吾と教師との"行為"を目撃してしまった本巣佳月(もとすかづき)。その口止め料としていきなりフェラをされ、3秒でイかされてしまう。初恋がショッキングな失恋と同時にトラウマへと変わった。
あれから7年、小さい頃からの夢だった小学校教師になった佳月は赴任先へ挨拶に行くが、そこで再会したのは同じく赴任してきたという祐吾だった。トラウマの元凶とひとつ屋根の下での暮らしが今始まる――。カラダは繋がってもココロは手に入らない。
ウノハナが描くもどかしくて切ない再会ラブ!
前半は内容紹介通り、田舎の学校の小学校教師となった二人は同僚&同居人になります。二人の教師生活がスタートするのですが、本巣は初めての教師生活、一方の松田は教師経験はあるものの、前の学校で問題があった模様。体調崩してお休みしていたと教頭先生から聞かされます。
松田は前の学校で、父親と出来ていて、それが世間にバレて、島流しされたのです。で、この父親ってのが、すごい良い人なんです!初教師、初参加日で緊張する松田を助けたりするんだよね。そして、父親と言っても、すでに奥さんとは離婚して子供と二人で暮らしているので、問題がないんだけど。ご近所さんに知られて、中傷した内容の張り紙が家のドアに貼られちゃいます。
本巣は松田に初恋をして、その後も悪夢のようにフェラ光景が甦るという学生時代を送っていたわけですが。こうして、松田と再会し、松田のことを理解出来て、もっと好きになっていきます。思ったよりも何もできなくて、弱い松田のことを支えたいと思う。無駄に女子力が高い本巣は松田の世話を始めますw
二人の距離が近づき、心も通わせ、体も通わせ(←この話してないw)、そんなころ。松田のかつての恋人であった生徒の父親・聡さんが会いに来ます。聡さんは、よりを戻したいと松田に言うのです。誠意をもった形で、きちんとね。
松田の心は二人の男の間で揺れ動きます。
なんだろう、ほんとに本巣は松田のことが純粋に好き過ぎて。野球部だったときのピュアな気持ちが継続しているんだよね。なんてこったい。自分のことを好きになってもらえないことに気づいている。失恋しなきゃ、と男泣きするシーンにぐっと来ます。
そんな中、渦中の男二人の全面対決となります。聡さんが二人の家に現れ、本巣は運悪くバッティングするんです。なのに、松田は不在w
でも、ここで本巣の無駄に女子力が高いところを聡さんにアピールします!!!
このシーン、大好きです。聡さんがいい人過ぎる。
ってか、聡さん×本巣の組み合わせが好き。脇役万歳です\(^o^)/
最終的には、松田の心にはもう本巣がいる。本巣はながーくこじらせた初恋も実らせることになります。
二人の切ないエッチやラブラブエッチには触れてきませんでしたが、けっこういいものなので是非是非。
ごちそうさまでした♪