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きょうのBL、これ読んだ。

BL書評ブログ。BL漫画、BL小説の読書感想文。作中のストーリーに触れていますのでネタバレ注意です。

ジェラールとジャック よしながふみ ジャックの生い立ち。貴族というやつは。(4)

BL漫画 よしながふみ

よしながふみさんの「ジェラールとジャック

完全ネタバレでお送りしています。

 

ジェラールとジャック (白泉社文庫)

ジェラールとジャック (白泉社文庫)

 

 

思ったよりも長くなってしまいました。

ここからネタバレ感想です。って、感想じゃなくって、本筋ですけど。

 

 

ジャックの元に、かつて実家に勤めていた使用人の男が訪ねてきます。母親の嫁ぎ先であるブラヤック侯爵の晩餐会に招待したいと言われるのです。

 

貴族は男でも化粧をして、おめかしします。モーツァルトがしていたような桂も着用します。ジャックは、おめかししてお出かけします。ジャックの着飾った姿はさすが貴族出身というほど、どこぞの貴公子か、といった具合なんです。

 

もう家には戻らないだろう、とジェラールは静かに呟き、深酒してしまいます。夜遅くにジャックは屋敷に戻ってきます。そして、胸の内を打ち明けるのです。

貴族として生まれたジャック。小さいころは裕福で愛情に包まれています。子供の頃、愛されていたと自覚を持つジャックでしたが、次第に雲行きが怪しくなっていきます。父親が賭博にハマり、借金を重ねるようになる。そして、家財も売り去り、やがて病に倒れて亡くなります。そして、ジャックは売春宿に売られるのですが。

ジェラールの過去にもありましたが、父親が違う子供。これはジャックにも当てはまるようです。ジャックは晩餐会で知ってしまうのです。ブラヤック侯爵の若かりし頃と自分の今の姿がそっくりであることを。

ジェラールはジャックの気持ちを言い当てます。

 

実の子でないから、借金のかたに売春宿へ売ったりできたと思っているのか、と。

 

ジャックの脳裏に、大好きだった父親から冷たくあしらわれた過去の記憶が蘇ります。でも、それは認めたくない事実で、ジャックはいまでも父親のことが大好きなのです。うむ、泣ける。そして、自分が不幸の元凶だ、と泣いて嘆きます。

ここで、ジェラールの過去が生きてきますね!ジェラールは、俺なら自分の愛した女の生んだ子どもなら、それだけで十分だ、とジャックを抱きしめるのです。そして、どこへも行かせない、本当の父親よりも母親よりもお前も愛してやる、と。

あ、ようやくこの二人も進展!ジェラールもジャックを受け入れる気持ちが出来た? と思ったのもつかの間、ジェラールさんはただの酔っ払いでした。わかりづらいねん!

 

でも、これをきっかけにジャックはジェラールのことを意識し始めます。四六時中、ジェラールのことを考えてしまい、夜になると自分を慰めないといけないような状態になってしまってます(笑) このあたりは今までの残酷な描写と打って変わって、ちょっとギャグっぽいコミカルな書き方されています^^

ジャックはどうにもならない思いをジェラールのベッドに忍び込み、ジェラールに直接ぶつけます。

「これは恋か?」と。

切羽詰まってますね。ジャックは男なのに、男であるジェラールに発情しちゃって頭がおかしくなったって本気で悩んでる。でも、ジェラールは、無責任に女と遊んで不幸な子供を作る方がよっぽど問題だって言うんです。これは貴族のたしなみ、つまりはナタリーのことですね。ジェラールは変なことじゃない、と諭しながら、ジャックの体を慰めていく。

 

二人はいい関係になれた、と思ったけれど。ジェラールはジャックを突き放すんです。愛してない奴を抱くことはできる、最初の相手だから勘違いしているだけ、だ――と。そして、家族のようには愛している、と付け加える。

 

ジェラールはジャックを避けるように、夜な夜なサロンに出かけていく。そこで、かつての知人、ラウルに再会するのです。ラウルに屋敷に通され、ナタリーの最後の話を聞いていると、お酒に薬を盛られており、ジェラールは倒れてしまう。

そう、ラウルはジェラールの体を狙っていたのです(笑) ジェラールはラウルの屋敷に捕らえられて犯されてしまいます!何気にこのカップリング好きです。

このラウルという男。大変面白いです。綺麗な女、男は見境なく大好物なんですね。朝になっても戻らなかったジェラールを探して、ジャックがラウルのお屋敷を尋ねます。

まあ、ジャックはジャックでラウルに応戦するのですが、言いくるめられてしまいます。負けて、体を好きにさせられそうになるが、「嫌だ」と叫ぶ。その声を聞きつけたジェラールが助けに現れます。これにより、ラウルはあっさりと引き下がります。なんだかんだでジェラールが好きなのかもね~。愛とかではなく。

 

さて、ようやく時代はフランス革命の真只中へ。

 

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